おかげで回復してきた約五百匹の無償譲渡会を、昨日ときょうの二日間開催。やっと解決への道筋も見えてきた。それにしても、なぜこのような事態を招いたのか。徹底的検証が欠かせない。
ドッグぱーくは犬と触れあうレジャー施設として、土地所有者と犬の管理業者ドッグプロダクションの共同経営で二〇〇三年開園。ドッグレースなどで親しまれた。しかし〇五年六月には赤字経営で閉園。業者が約四百八十匹の犬を譲り受けた。社員数人で管理してきたが餌代など借金も膨らみ、手が回らなくなっていたという。
先月初め、大型犬が衰弱死しているという市民の情報で、愛護団体が駆け付けた。三十―四十匹を大阪に連れ帰り治療し、インターネットでも訴えた。中旬には施設に潜入し、体重が三分の一になったりした犬を映像に収めた。こうした中で市は、下旬に施設の入り切れていなかった場所も調べ、管理の不十分さを確認した。
それ以前の指導はどうか。合併で広島市が県から引き継いだのは昨年春。今年四月の調査で衛生面に問題があり、度々指導したが改善されなかった。業者に立ち入りを拒まれた場所もあり、すべての犬の状態が確認できたわけではなく、健康状態の悪い犬が約三百匹いたのを把握していなかった。もっと早く実効性のある指導をしていれば、施設内に埋葬されていた三十四匹は救えたかもしれない。市は落ち度を認めているが、権限の強化も必要ではないだろうか。
七月に業者から市に二百匹を引き取ってほしいと要請があったのを断った点にも問題があった。愛護団体などと連携がスムーズにできていれば、という思いも募る。業者は先日、廃業届を出した。
愛護団体は「虐待であり再発防止のため厳罰を」と業者を告発する方針だ。市は当面告発は考えず、業者らの聞き取りで原因を究明する。動物を飼うには生涯ともにする覚悟がいる。愛護管理法で「みだりに給餌をやめる」虐待には罰則も強化された。ペットブームに乗った経営に最初から無理はなかったか。警鐘としたい。
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